偽物語 第11話

11話　偽物語　「つきひフェニックス　其ノ肆」 Final



しでの鳥。ホトトギスの怪異。
連中はフェニックスと言っていたが、
ホトトギスには「托卵（憑依）」という性質がある。



多種の鳥の巣から親鳥が離れた時を見計らって、
巣にある卵を地面に落とし、そして自分の卵を
生んで置き多種の親鳥に温めさせ孵させる。

怪異としてのホトトギス。
しでの鳥の習性も引き継いでいた。
だから、しでの鳥は人間に托卵する。
フェニックス「不死」の鳥として、
子をはらんだ母親の胎内に転生する。



厳密に言えば、月火に怪異が
とりついたのではなく暦のご母堂であったのだ。

暦のご母堂が、15年前に體内ならぬ
胎内に怪異を宿したということだ。



そして、その1年後に生まれたのが阿良木月火である。
うまれ変わったのだ…しでの鳥に！
怪異としては害を出すことはない、
ただ偽物なだけ、そして不死身である。

この擬態は無意識かつ無自覚なため、
本人も自らが怪異であることに気がつかない。

どのような怪我をしようとも回復し、
どんな病気にかかろうとも治癒し、
寿命まで生き切る、そしてまた転生する。

これによって、
ここまで生きてきたのだと忍が言う。



火憐ちゃんが家に帰ってきて、
家が粉砕されていることに驚く。



家の前にいた暦は、自分も帰って見ると
すでにこうなっていたとウソをつく。

だから、火憐ちゃんは家の前にいた暦は
家の見張りをしていたのかと…。

火憐と見張りを交代して、
暦は火憐ちゃんに一つ質問した。
「月火ちゃんのためなら死ねるか？」



その答えは、
「もちろん死ねる。」
「笑いながら死んでやる。」
月火ちゃんは私の妹だからって。


暦は寝ている月火ちゃんの部屋に行き、
月火ちゃんに「えい！」と言ってキスをした。





驚愕し怒る月火。



そんな中、暦は笑いながらお前とキスをしてもなにも感じない。
ドキドキもしないし、嬉しくもない。やっぱり、月火ちゃんは妹だという。





妹でなかった日はない。









そして、暦はあいつらの元に
戦いに向かうことにした。

妹のために…。

そんな暦を見た忍は、力を貸してくれるみたいだ。



相手も話が早いということで、力勝負になった。



忍は余接、暦が余弦を相手にすることになった。
忍と余接が二階に行ったところで、
余弦から忍野の話しをする。

余弦は、忍野と貝木は大学の同級生。
忍野はともかく貝木！？

オカルト研究会だったらしい。
しかも、貝木が言い獲物がと聞いたって…。




俺にも言わせてもらおう貝木のバカ野郎―！！！！




暦が月火のことを黙って、このまま
いつも通り暮らすことはいいかもしれん。
しかし、他の家族はどうだろうか？
母親や父親はどう思うだろうか、

それに暦は不死身、だから怪異を受け入れれる器がある。
でも、怪異となんとも関係ない他の家族は…。

月火ちゃん本人も、自分が怪異としった時
気づ付くのではないのか？？
環境が合わないのではないのか。

そうならんように自分がいる。

確かに、余弦の言っていることはな違っていない。
でも、月火ちゃんは死んだらダメだー！！！！

暦は、余弦にボコボコにされ
忍のいる二階に一階から床を突き破って辿り着く。



忍は余接を倒していた。



忍と余弦とで決勝戦かと思ったが、
暦はまだ余弦の言ったことに納得していなかった。



何でも受け入れるつもりだった暦。



そして、余弦は貝木の思考ゲームについて語る。
「本物とそれと区別のつかない偽物と、どっちが価値があると思うか」

余弦の答えは、当然本物。
忍野は同価値、でも貝木は偽物の方か
圧倒的価値がある。そこに本物になろうという
意志があるだけ偽物の方が本物より本物だ。



カッコィぃー！！！！！！！！！！



余弦は、それがうちら2人の今回
得る教訓であるって言って帰って行った。
最後に、忍野が絶対に言わないセセリフで終わった。

「さようなら。」



家に帰った暦は、月火の部屋に！
またキスされると思って身構えていた月火。



部屋から暦が出る時に、
夏休み明けに彼女を紹介してやるってｗ



でしゃべった暦は自分の部屋に戻って…。




-完-



偽物語　　最終話


続くってありましたが、どうなんですかね。
またこのアニメの情報は、このサイトでも公開します。


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