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Another 6話 [Another 6話]

6話 Another 「Face to face<二人>」

見崎は拒否する権利は
あったみたいだった。

しかし、最悪が防げると
いうことで見崎になったのだ。


今年はない年でなかったのかと疑問に思う直哉。
始業式の日、机の数はピッタリだった。

しかし、転校生が来て机が一つ足りない。
泉美は恒一を偵察したが彼ではないと言う。


それにしても、
そんな大事なことをもっと
早く言わなかったのだろうか…。

それは、恒一が見崎に声を
かけてしまったからだった。

恒一は、見崎の古びた机を聞いた。
あれは、そういう決まりらしい。

そして、その机に書いている
“死者は、誰―?”は見崎が書いたもの。

それを書いたのは、自分が
死者でないと分かっているからだった。

なんで見崎には分かるのだろうか…!?

そこに見崎のお母さんが来た。
見崎とお母さんの会話に違和感を感じていた。
語尾に“です”、“ます”を使っていて
他人行儀みたいだったからだ。

見崎は、他の人がクラスから切られるより
自分だった方が気も楽だって…。

これで最悪が止まるならと。
人が死ぬことは悲しいこと。


見崎の帰りを心配する恒一。
それでも、見崎は大丈夫という。
見崎の左目がなくなったのは4歳の時で、
悪い腫瘍ができて目が覚めたら空っぽになっていた。

そこで、お母さんが今の目を作ってくれた。
見崎はその時、臨死体験をしていた。


その晩、親父から電話がかかってきた。
恒一は、中学の思い出話をしたか聞いたが
親父はなにも覚えていなかった。

しかし、親父から覚えのないことを聞かれる。
それは…

「どうだ1年半ぶりの夜見山は?」と。



2人で過ごす時間が流れていく。
そんなある日、2人で第2図書室へ。

写真に写っていた担任の先生は、辰治先生だった。
先生はこの話について詳しかった。
なぜなら、26年前の3年3組の担任だった。


辰治先生は、関係者ではないから安全と言う。
危険なのは、3組の構成員、二親等と夜見山市内。
夜見山から出ると安全だと言う。



こえぇー。。
迷いなく故郷を捨てますw




26年前の“みさき”は男性、フルネーム・夜見山みさき。
5月のある夜、彼の家が全焼。
両親と弟を含めて亡くなった。


そして、記録の改ざんの話になった。
中身はクラス名簿のコピーで、
1972年度から26年分のがある。

赤の×印がその年度に死んだ人。
一昨年の名簿では、一番下の欄に
名前が記されている。

それがその年の死者である。

その年に対策が施され死んだ人数も少なく、
前半は死人がいなかった。

ところが、二学期が始まってすぐに
いない者だった生徒が役割を放棄した。

「自分はここにいる、いる者として扱え!」

孤独とプレッシャーに耐えかねたのだ。
それで始まってしまった。



しかし、96年度の死者は浅倉麻美だったのだが、
そもそも彼女は93年度の生徒だった。

ところが、一昨年の4月から
翌3月までの間そうではなかった。

先生の記憶では、
一昨年の名簿に彼女の名前があった。
しかし、93年度の名簿には名前はなかった。

消えていた…。

だから、その年の現象が起こっている間は、なにが
どう動いているか調べても無意味なのだ。

人間の記憶も。。
そして、1年が経ち卒業式に死者が
姿を消した所でやっとすべての記録が
本来の形に戻り、増えたもう一人が分かる。

そして、死者として現れていた
彼女の記憶が失われていく。


この現象は、お手上げ状態。
有効なのはクラスにいない者作ること。


でも、いない者を2人にして効果はあるのか!?

最後に、恒一は辰治先生に
15年前・83年度は“ある年”だったのかを聞く。

“ある年”だった。

玲子さんの年だ。
15年前に恒一の母が亡くなったのは、
3組の最悪だったのか…!?

それを玲子さん聞いても、
なにも思い出せない。

夏休みになにかあったと言うだけ…。



翌朝、担任の先生の様子がおかしい。
急に3組の生徒に謝り出す。

黒いカバンの中には、庖丁が!?

そして…。

次回 「Sphere joint<変調>」 お楽しみに!


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